AWS認定クラウドプラクティショナー(CLF)取得レポート|学習方法と取得によるメリット

はじめに

はじめまして、TechBullメンバーの佐藤(@milust_)です。このたび、AWS認定クラウドプラクティショナー(以下、AWS CLF)を取得しました。

コミュニティでの学びを通じて得られた気づきや、実務でどのように活かせたかをまとめたいと思います。

AWS CLFとは?

AWSが公式に提供する「クラウドの基礎を証明する資格」で、AWSの全体像・料金・セキュリティ・主要サービスを幅広く学ぶことができます。エンジニアだけでなく営業やPM、デザイナーなど、クラウドに関わるすべての職種におすすめの入門資格です。

AWS CLFを取ろうと思った経緯

エンジニアとして4年目になりますが、これまで資格を一つも保有していませんでした。最近AWS案件に関わる機会が増えたものの、どこから勉強を始めればいいのかが分からず悩んでいました。

1年目のときにSAA(Solutions Architect Associate)をいきなり目指して挫折した経験もあり、改めて基礎から学び直したいと感じていました。そんな中、安達さん(@adachin0817)との1on1で「まずはCLFを取って全体像をつかむと良いよ」とアドバイスをいただき、学習を始めました。

勉強した期間

実務でAWSを触り始めたばかりでしたが、約3週間の学習で合格できました。教材は「Cloud-licens」というWeb問題集を中心に活用しました。出題傾向をつかみながら、用語や仕組みを図解で整理して理解を深めるようにしました。

CLF取得で身についた知識

CLFの学習を通して、AWSの基礎を体系的に理解できるようになりました。まず、リージョンやアベイラビリティゾーン、VPCといったAWSの基本構造を学び、クラウド上でどのようにシステムが分散・構築されているのかを理解しました。

さらに、EC2・S3・RDS・Lambdaなどの代表的なサービスについても、それぞれの役割や使いどころを具体的に把握できました。これにより、アプリケーション構成を考える際に「どのサービスを選ぶべきか」をイメージしやすくなりました。

また、AWSの重要な考え方である責任共有モデル料金体系についても学びました。AWSと利用者の責任範囲を明確に意識することで、セキュリティ設計やコスト管理の考え方が整理されました。

加えて、IAMを中心としたアクセス管理やセキュリティの基本概念を理解したことで、権限設計や運用面のリスクを意識できるようになりました。

最後に、コスト最適化やクラウド導入時の判断基準についても学び、実際の業務でコストを抑えながら効率的に環境を構築する視点が身につきました。

取得してよかったこと

CLFを通してAWSの全体像を理解できたことで、業務の中でも具体的に考えられるようになりました。

AWSの案件で設計に携わる中で、「この構成はどんな通信経路になるのか?」「サービス間の接続はどの方法を使うのが最適か?」といった視点が増え、設計時の理解が深まりました。

特に、CLFでAWSの各サービスを学んだことで、設計時に「VPCが複数ある時の接続VPC Peeringなのか、Transit Gatewayなのか?」といった接続方法の引き出しが増え、状況に応じて考えられるようになりました。

また、資格を取得したことで社内での信用が高まり、希望していたAWS案件にも参画できるようになりました。さらに、上位の資格を取得すれば、社内外からも「この人は一定レベルでAWSを理解している」という客観的な証明にもなり、仕事の獲得にもつながると感じています。

実際に、インフラ案件で新しく入った業務委託の方がSAP資格を持っており、「この人はAWSを理解している方だろう」という評価のもと、新たに参画してもらったという話もありました。特に経験年数がまだ浅い場合には、資格がスキルや理解度を示す指標になると改めて感じました。

次に挑戦したいこと

実際にAWSを触りながら理解を深め、今後はSAA(Solutions Architect Associate)やSAP(Solutions Architect Professional)など上位資格にも挑戦したいと考えています。

また、安達さんのSREロードマップを進め始めました。課題を通じてインフラ構築・設計ができるようになること、そしてTerraformなどのIaCツールを使いこなしてインフラをコードで管理できるようになることを次の目標にしています。

資格で学んだ知識を手を動かして再現できるスキルに落とし込むことが、今の自分に必要だと感じています。

まとめ

AWS CLFは、学習コストが高くなく、インフラ未経験でも約1か月で取得可能な資格です。資格そのものよりも、「AWSの全体像を体系的に理解し、実務で活かせる基礎を身につけられる」点が最大のメリットだと感じました。

AWSをこれから学ぶ方にとって、最初の一歩として非常におすすめの資格です。

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