AWS Systems Managerを活用したWindows Updateの適用

はじめに

はじめまして!SaaS企業のインフラエンジニア・SREとして業務を行っていますシロクマ(@s84programming)と申します!今回はWindowsサーバを複数台管理している場合に、Windows Updateが必要なサーバを一台一台確認して対応するには手間がかかります。今回はAWS Systems Manager で Windows Update が必要なものを確認し、実行する方法をまとめてみました。

AWS Systems Manager とは

AWS Systems Manager にはオンプレミスでもマルチクラウド環境でも、AWS 内のノードを管理・運用できる便利な機能が備わっています。さらに、AWS Systems Manager ドキュメントを利用すると、AWSマネジメントコンソールから複数のサーバに対してUpdateやAgetのインストール・更新などを行うことができます。

※以下の手順はAWS Systems Manager が利用できる状態であることが前提です。
参考:https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/systems-manager/latest/userguide/what-is-systems-manager.html

AWS Systems Manager が利用できる状態であるか

  1. AWS Systems Manager  から「フリートマネージャ」へ遷移します。
  2. マネージドノードの一覧で対象のサーバが以下の状態であることを確認します。
    以下の状態でない場合は設定が必要です。

    ノードの状態 Pingステータス
    実行中 オンライン

     

Windows Update が必要なものを確認

  1. AWS Systems Manager  から「ドキュメント」へ遷移します。
  2. 「AWS-FindWindowsUpdates」を検索し、対象のリンクを押下し「コマンドを実行する」を押下します。
  3. 「コマンドのパラメータ」を以下に変更します。
    今回はすべてのUpdate情報を確認するだけですのでActionはScanとしAllow RebootはFalseとします。

    Action Scan
    Allow Reboot False

  4. ターゲットは「インスタンスを手動で選択する」を選択します。
  5. 対象のインスタンスにチェックを入れ「実行」を押下します。
  6. コマンドのステータスに「成功」と表示された後、対象のインスタンスを押下します。
  7. 「Output」でアップデート情報が確認できます。

Windows Update を実行

  1. AWS Systems Manager  から「ドキュメント」へ遷移します。
  2. 「AWS-FindWindowsUpdates」を検索し、対象のリンクを押下し「コマンドを実行する」を押下します。
  3. 「コマンドのパラメータ」を以下に変更します。
    今回は先ほど確認したすべてのUpdateを対象とし、再起動を行う設定とします。

    Action install
    Allow Reboot True
    Include Kbs ※Kbsを指定したい場合はこちらに値を入力してください
  4. ターゲットは「インスタンスを手動で選択する」を選択します。
  5. 対象のインスタンスにチェックを入れ「実行」を押下します。
  6. コマンドのステータスに「成功」と表示された後、対象のインスタンスを押下します。
  7. 「Output」でWindows Updateが実行されたこと確認できます。

まとめ

今回は手動でWindows Updateを確認し、実行する方法をまとめてみました。こちらをAWS Systems Manager Maintenance Windowsで定期実行する方法もあるため、機会があればブログに書きたいと思います。

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