「SES運用監視オペレーターから自社開発のSREへ」僕がファインディで働くまでの道のり

あけましておめでとうございます!こうじゅん(@kouzyunJa)です。年末年始ということもあり、これまでのエンジニアとしてのキャリアを振り返ってみたいと思います。

私は2024年12月に自社開発企業/ファインディ株式会社へSREとして入社しました。未経験からエンジニアとなり、それまでの約4年間は2社のSES企業で経験を積んできました。これまでの体験談を、この記事に残せればと思います。


エンジニア未経験からのスタート

私のエンジニアキャリアは、2020年にSES企業へ未経験で入社したことから始まりました。

大学では文系学部を卒業し、その後はコワーキングスペースを運営する企業に勤めていました。IT知識はまったくなかったのですが、ある日、施設のWi-Fiが故障し、会員の方々の業務に大きな支障をきたした出来事がきっかけで、IT分野に興味を持つようになりました。

申し訳なさを感じつつも、ITが与える影響力の大きさを実感しました。コワーキングスペースではIT系イベントが開かれていたり、エンジニアの方々が利用していたりしたこともあり、私も刺激を受けてProgateでプログラミング学習を始めました。HTML・CSSを学ぶ中で、自分が作ったものが形になる面白さにどんどん惹かれていきました。

「これからITの影響力はさらに大きくなるはず。私もIT企業でエンジニアになりたい!」と思うようになり、特にWi-Fi障害の経験からインフラエンジニアへの関心が高まりました。転職活動を経てSES企業に入社し、エンジニアとしてのキャリアをスタートさせました。


1社目SESでの経験と焦り

エンジニアデビュー後の最初の案件は、基地局の運用監視オペレーターの仕事でした。

日勤と夜勤を繰り返しながら、アラーム対応やログ取得をひたすらこなす日々。オペレーター業務ではありましたが、実際の商用環境での作業を通じて、緊張感やオペレーションミスによるシステム停止のリスクを学べたことは、後から振り返ってみても良い経験だったと感じています。

業務外では資格取得に取り組んでいて、LPIC-1やAWS SAAを取得してキャリアアップを目指していました。その後、1年弱でモバイルネットワークの検証案件に移りましたが、テスト実施やエスカレーションがメインで、調査やバグ修正は別チームが担当する役割分担のもとで働いていました。

この時期は、なかなかキャリアアップできない焦りを強く感じていたのを覚えています。営業に設計・構築など上流工程の案件に行きたいと相談しても、「今は案件がない」と言われ、次につながる話はもらえずにいました。

特にAWSを使ったクラウドエンジニアになりたいと考えていたので、自分が目指したい方向と現状のギャップに悩み、行き詰まりを感じていました。


2社目SESとTechBullとの出会い

そんな中、知り合いのエンジニアから別のSES企業を紹介されました。創業間もない小さな会社でしたが、社長や営業の方々がエンジニアのキャリアを大切に考えてくれる会社でした。

クラウドエンジニアとして成長したいという想いを伝えると、「一緒にキャリアを築こう」と言ってもらえたことで、このまま転職してもいいのかなと思うようになりました。

同時に、現役エンジニアから直接キャリアについてアドバイスをもらえないかとネットで検索していたところ、MENTAを通じてTechBullと出会いました。

TechBullとは

TechBullは、現役でSREとして活躍されている安達さん(@adachin0817)が作成した、課題ベースの学習ができるロードマップと駆け出しインフラエンジニア・SRE向けのコミュニティです。これだ!と思い、さっそく安達さんに1on1を依頼しました。

自分のキャリアについて相談したところ、「エンジニアとして成長するには、資格だけでなく、実際に手を動かして技術を検証し、実装力を身につけることが大事」というアドバイスをいただきました。まさにその通りだと思い、TechBullでの学習をスタートしました。

TechBullでは、実務に即した課題を通じてインフラ技術を現場レベルで学ぶことができます。例えば、以下のような課題の内容が用意されています。

課題はGitHubのIssueで管理されており、内容に沿って自分で実装した後、安達さんにプルリクエストを提出します。そこからレビューを受けて指摘事項を修正したり、実装内容について議論したりしながら学んでいくことができますので、現場で活躍されている方にフォローしていただくことは他のサービスにはない魅力でもあります。

課題の内容は実務さながらで、エラーがなかなか解決できないこともありました。そんな時は、ペアプロや1on1でフォローしてもらいながら、エラーの解決に取り組んでいました。

TechBullにはSlackコミュニティがあり、メンバー同士の交流が刺激となって、「自分も頑張ろう!」と前向きになれる場所でした。さらに、Slackだけでなく、飲み会やもくもく会などオフラインでの交流もあり、学びやつながりを深めることができました。

こうして2社目のSES企業に転職し、TechBullで学んだ内容をコミュニティ内だけでなく社内や営業にもアピールし続けた結果、AWSを使ったクラウドの設計・構築案件に入れることになりました。

目標だったクラウドエンジニアとして働く日々は、とても楽しく充実していました。さらに、案件にも恵まれ、IaC(Infrastructure as Code)やコンテナなどの経験も積み重ねていくことができました。


ファインディとの出会い

SES企業ではあるけど、クラウドエンジニアとして楽しく働いていたある日、TechBullのコミュニティで安達さんから「Findyのキャリアイベントがあるよ」と案内がありました。ちょうど安達さん自身もFindyに転職したばかりだと報告があり、せっかくの機会だしオフィスも見てみたいと思い、イベントに参加することにしました。

自分自身もこの頃、「このままSESを続けるのもいいけれど、特に人材系の自社開発への転職も考えたい」と思っていたので、タイミング的にピッタリのイベントでした。イベントではWeb系自社開発の人たちと直接話すことで、自分のキャリアを改めて見つめ直せたらいいなと思いながら、当日を迎えました。

パネルディスカッションでたくさん学びがあり、「勉強になったなあ」と思いつつ、イベント後の交流会も楽しんでいました。交流会では安達さんに「イベントに参加してよかったです!ちょうどキャリアについて考えていたので、すごく刺激になりました!」と話していたところ、まさかの一言――

「ファインディで、これからSRE育成枠としてジュニア採用を始めるんだけど、カジュアル面談してみない?」

と急展開に動揺しつつも、たまたま参加されていたファインディのSREチームリーダー下司さん(@gessy0129)に軽く挨拶やお話をさせてもらい、カジュアル面談に進むことになりました。

カジュアル面談ではSREチームの方とお話しさせていただき、「せっかく訪れたチャンス。やれるだけやってみよう!」と思い選考を受けることに。複数回の選考を経て内定をいただきました。選考を通じてすっかりファインディの社員の方々やビジョン・バリューに惹かれ、そのまま内定を受諾しました。

そして、2024年12月よりついに転職し、初の自社開発で働くこととなりました。

しかもスタートアップへの転職で、さらにクラウドエンジニアからSREへのキャリアチェンジも同時に実現。スタートアップならではのスピード感や技術力の高さに圧倒される日々ですが、自分のキャリアが大きく変わったことを実感しています。

現在は、TerraformでAWSの新規環境構築を行ったり、Datadogによるアラート設定やオブザーバビリティの整備、SLI/SLOの振り返り、コスト削減施策の検討などに取り組んでいます。アジャイルで仕事が進む中、技術的なチャレンジをどんどん経験中です。社員のみなさんはすごく親切で、いつも支えられています。正直、まだまだ伸びしろだらけですが(笑)、もっと貢献できるように頑張りたいなと思っています。


最後に

改めて自分のキャリアを振り返ると、TechBullのおかげで切り開けた道だったなと思いました。

課題をこなして得られた技術や自走力を、コミュニティ内だけでなく社内でもアピールし続けた結果、SESの運用監視オペレーターからスタートしたキャリアを、自社開発のSREまで大きく変えることができました。

コミュニティ内で一緒に頑張る仲間の存在も大きくて、いつも励みになっていました。もしキャリアに悩んでいるなら、自分は今後、運営チームや受け入れ1on1を行いますので、ぜひTechBullに遊びに来てみてください。一緒に成長して、エンジニアライフを楽しんでいけたら嬉しいです!近い内にTechBull初!初心者LT大会を開催する予定です!

読んでいただき、ありがとうございました!

メンタリング

「「SES運用監視オペレーターから自社開発のSREへ」僕がファインディで働くまでの道のり」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: 2024年を振り返る – ADACHIN SERVER LABO

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