はじめに
こんにちは!TechBull 運営メンバーでインフラエンジニアの相川(@riv_infra)です。今回は、アーキテクチャConference2024に参加してきた感想をまとめてみました。
参加のきっかけ
TechBullコミュニティマネージャー/メンターの安達さん(@adachin0817)がFindyさんに所属されており、主催でカンファレンスがあるとお聞きし、面白そうなので参加しました。
アーキテクチャConference2024とは
概要
様々なアーキテクチャの設計過程や構築事例を紹介頂いたり、そこに至る思考法や手法をご登壇者に語っていただくカンファレンスとなります。自分のアーキテクチャに対する視野が広がりそう!登壇者さんの発表以外も展示ブースやその他コンテンツも豊富で楽しそうです!
会場の雰囲気
会場は浜松町コンベンションホール & Hybird スタジオという場所でした。ブースでは絶えず交流されており非常に活気を感じました。最終セッションの後に発表されたのですが、現地参加された方はなんと800名にものぼる数字だったとのことです!
参加したセッション
私は午後参加のため、下記セッションに参加してきました!
- 14:00 – 14:40 宇宙機の監視アーキテクチャの進化と小型月着陸実証機SLIMへの適用
- 17:00 – 17:40 累計2500万着電を支える大規模自動応答サービスのアーキテクチャ
- 18:00 – 18:40 イオンCTOが語る イオングループ全体を支えるクリティカルシステム 解体新書
少しづつですが、紹介させていただきます。
JAXAの中平さん、横田さんのセッション
中平さん、横田さんのセッションでは、元々文字だらけでアラート発生時にどんなアラートかをError IDなどで把握していた部分を、Grafanaなどのツールを用いて、視覚的にわかりやすくしたとの紹介がありました。(画面左端 Error/Warning) 完全ではないですが属人性が薄まったというようなことをおっしゃられていました。また、探査機の月着陸時にはYoutube Liveで探査機の状況が分かるダッシュボードを視聴者に共有しながら見守るという試みをされていたようで、外部発信の面でも思わぬ収穫があったとのことでした。
実績のある陳腐化したツールではなくこうした新しいツールを取り入れていくことに、社内でも反発意見があったようですが、そういった意見に言葉で説明しきろうとするのではなく、まず自チーム内で上手くいく様子を示そうとしてプロジェクトを進めていったという話をお聞きし、勉強になる考え方だなと思わされました。
IVRyの町田さんのセッション
町田さんはすごくセッションに慣れている感じで、落ち着いた説明で丁寧な印象を受けました。電話応対で数字のボタンで回答したり、AIが人間の代わりに飲食店の予約をとってくれたりするシステムについてのお話しでした。システムを作る側からしたらAIなど色々頑張っていますが、電話をかける側からしたら、使い慣れている単純な電話なので、やはり繋がって当たり前で、その可用性をいかに高めるかということを何度も仰られており、まさにそうだと感じました。
AIが絡む部分について、一つの質問を単一指示で終わらせるのではなく、複数のコンポーネントに分割することでエラーの種類を把握しやすくし改善しやすくしたり、一つだけでなく複数のLLMを利用することでどこかのLLMが使えない状態でもサービスを止めないようにするなど様々なことについてお話しいただき非常に学びになりました。
イオンの山崎さんのセッション
山崎さんのセッションでは、とにかくすごいなぁと驚かされることばかりでした。
特にiAEONのアプリで障害が発生して大問題になった後、エラーが起きている部分以外は正常に動作するようにし、起きているエラー内容とそれによって出来なくなっていることをTOP画面でユーザーに提示するようにしたという話をお聞きし、そういった説明はユーザーにとってもはっきりしない感じがなくなってありがたいなぁと思いました。
また、今後は専門型組織にシフトしていくということを仰られており、特に「エンジニアは転職する生き物」「イオンに入ってくれたならそこで思いっきり技術的に成長してほしい」「せっかく期待して会社に入ってもベンダーコントロールばかりだとつまらない」という言葉には個人的にも少し励まされました。
余談ですが、私は以前BIGというイオン系列のスーパーでバイトしていたことがあるので、「おぉ〜、あのアプリiAEONでミニアプリとして使えるようになるんだぁ」となりました笑ユーザーにとっては使い慣れたアプリをそのまま利用できるのはありがたいだろうと思いました。
展示ブースの様子
スタンプラリーが実施されており、展示ブースの方々に話しかけるきっかけとなり良かったです。今回、私は単独参加だったのですが、逆にブースの方々と話が弾んで良かったかもしれません。交流していただいた皆さん、ありがとうございました!
セッションとセッションの間は、少し行き来もしづらいくらいブースが盛況でした。ノベルティを大量に貰ってしまいました!
そして、アーキテクチャConferenceですが、来年も開催されるようです!!今から楽しみですね!!!
【📣スポンサー募集開始のお知らせ📣】
Findy Toolsが2025年に開催する「開発者向け大規模オフラインカンファレンス」のスケジュールが決定しました!🎉
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2月⛄:内製開発Summit 2025…
— Findy Tools ファインディ【公式】 (@findy_tools) November 18, 2024
まとめ
私は今後、インフラエンジニアからSREになりたいと思っているので、今回のカンファレンスは非常に学びのある機会となりました。ただ、多様なクラウドサービスやSaaSを組み合わせたアーキテクチャはまだまだ理解出来ないものが多かったので、Techbullをはじめ色々な形でもっと学んでいきたいなというモチベが高まりました。
また、多くの方々と交流し非常に刺激的で楽しいイベントでした。今回は主催いただいたFindyさん、ご登壇者さん、カンファレンスのスポンサーさん、参加者のみなさんお疲れ様でした!次回もこういった機会があれば積極的に参加してみようと思いました!
1997年生まれ。未経験から派遣でサーバ運用がメインのインフラエンジニア。技術力をつけるため書籍やWebで学んだり資格取得などをするも、独学の限界を覚える。ひょんなことからMENTAを知り、その流れでTechBullに加入。課題形式が性に合っており毎日が楽しく、輪読会やもくもく会の主催リーダーとして企画している。